◉ 銘玉 Ai NIKKOR 50mm F1.2s

もっとも明るいニッコールレンズ
Ai NIKKOR 50mm F1.2s

1981年から昨年まで発売されていたロングセラー銘玉。
6群7枚構成のガウスタイプで絞り羽は9枚。

NikonのFマウントで最も明るい開放F値1.2。
このレンズでしか撮れない写真があります！

浅い被写界深度で浮き立つような立体感が楽しめます^_^

さすがに古い設計のレンズなので開放での甘さもありますが、そのことがかえってポートレート撮影で被写体をふわっと柔らかく仕上げてくれます。

もちろん絞ればニッコールらしい切れ味鋭いシャープな描写へと様変わりする絞りによる描写の変化も楽しめるレンズです。

Fマウントでは大口径のF1.2はオートフォーカス化が
困難でマニュアルフォーカスのみでした。

開放F値1.2の明るさは非常にピント合わせもしやすく、
室内や夕方以降から夜景の撮影にも使いやすい。

大口径ながらフィルター径はニッコール標準の52mmという設計で収差も抑えられているのがNikonのこだわりの証です。

メンテナンスで分解清掃してみると大口径レンズを52mmフィルター経とするための鏡胴設計の特異な部分が感じられます。

既に55mm F1.2が存在しながら50mmに拘り且つフィルター経をそのままに設計するという拘りの詰まったレンズでもあります。

残念ながらこのレンズもとうとう昨年ディスコンとなりました。

開放F値1.2という特別なレンズは撮る喜びと持つ喜びの両方を満たしてくれるレンズです。

レンズの状態
カビやクモリなく経年の微細なチリのみです。

分解清掃し全てのパーツの洗浄を行いヘリコイドグリスの入れ替えを行いましたので、適度な重さで気持ちの良いフォーカシングが行えます。

組み上げ時には無限遠の確認・調整を行なっております。

絞り環のクリック感、絞り羽の動作や油滲みなどの問題もありません。

とはいえ古いレンズではありますので新品レンズのクオリティやコレクション目的の様な完璧な状態をお求めの方はご購入をお控えください^_^

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