専用品　この性能で60年代のホームラジオデザインだったらヒットした？RF-U99

専用品です。第三者の購入を禁じます。
マニアの間でAM受信では同じシリーズのU70と共に最強の一台と評価される一台です。
発売は94年。
BCLの超高級機以外でPLLシンセサイザー方式を採用したモデルとしては古株の一台でしょう。
売りはAMの感度の高さで、ソニーのICF-EX5と殆ど同等の高感度で更にソニーよりも選局は遥かに易しいと言うのがポイントでした。
価格もU70はソニーよりも可成り安い(但し、短波受信は出来ず、代わりにTVが受信出来る---TVがデジタルに移行したので今はTV機能は無意味ですが)。
手元のラジオバイブル誌にこの2モデルの比較記事の掲載があり、参考までにコピーをオマケします。実際に使ってみてもAMの感度と選局しやすさは光ります。
其れでもソニーは30年以上の大ベストセラーで生産が終わった今も人気があるのに此方は全く人気がない。ラジオの性能は双方似た様な物であるのにこの理由は何かと言えば、何時も再認識するのがこのラジオの“華”の無さです。
確かに使い易く、音も良く、丈夫でも有る。でも弄っていて何の感興も湧かない。何というか”面白くない“ラジオなのです。
このモデルが発売された時点では今あるラジオの高性能化技術はあらかた完成しています。其れをフルに使いパナソニックが持つノウハウを結集して使い易い良いラジオを作った筈が、結果として面白味の無いムックリと大きなラジオになってしまった(あくまでも小生の私見です。)、と言う何やら残念なお話です。
ラジオの性能にデザインは殆ど関係が有りません。しかし、物には所有する喜びというものもあり、デザインはそこでは大きな意味を持ちます。
表題にある様にここまで徹底して見てくれを捨てたので有れば、寧ろ過去のホームラジオの様なウッディな雰囲気を纏わせた方が良かったかと思います。
この個体は状態も良く、AC、電池何方でも稼動します。この時代のラジオには珍しくACを直接入れる形でトランスを内蔵していますがハムは有りません。FM、AMの感度は評判通り良く、音質も可成り良い。小型の中華ラジオと感度は同じでも音質では遥かに優ります。やはり、良い音にはある程度の物量が必用です。この個体は外観も綺麗で美品です。
それでも人気が無いので今の相場はこんな物でしょう。
ACコード付。

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